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プラセンタの基礎知識「アトピーにプラセンタ」

最近よく耳にする美容成分「プラセンタ」ですが、どういうものなのでしょうか？

老化の大きな原因は「酸化」です。酸化によって細胞が徐々に劣化し、本来の機能が失われていく過程がまさに老化であり、一説には現代病の９０％は酸化に伴う活性酸素がもたらしていると言われています。

胎盤の重要な役割の１つが子どもをこの酸化から守ることであり、そこから生成されるプラセンタには、活性酸素を除去し細胞の劣化を防ぐ「強い抗酸化作用」があります。つまり細胞レベルで老化を防いでくれる効能がある、ということです。

それと並んでプラセンタの効能として指摘されているのが、「肝細胞増殖機能」です。体内の毒素を分解する臓器として最も重要な肝臓ですが、肝臓がこの作用により活性化されれば新陳代謝が活発になり、新しい細胞の生成が促され、不要な毒素が分解されていきます。体がより健康な状態になるほか、細胞が新しいものにどんどん入れ替わっていきますので、肌が若返り、美肌・美容に効果的というわけです。

さてそのように美容や健康にうれしい効果のあるプラセンタですが、実は、最近患者が急増しているアトピー性皮膚炎にも効果的だと指摘されているのをご存知でしょうか？

アトピー性皮膚炎とは、みなさんよくご存知だとは思いますが、アレルギー反応の１つで、特に皮膚の炎症を起こすものを指します。より専門的には、皮膚の中の角質層が異常をきたして皮膚の乾燥と皮膚を保護するバリアー機能が低下し、慢性的にかゆみを伴う疾患ですね。

アトピー性皮膚炎の最も一般的な治療薬はステロイドです。適切に利用すれば、ちまたのイメージほど副作用が怖い薬ではありませんが、皮膚が萎縮してしまうといったダメージがあるのも事実です。

プラセンタにはこうしたステロイドで破壊された線維芽細胞や、角質層の基となる上皮細胞を増やす効果があるのですね。上記の通りアトピー性皮膚炎の炎症の原因は角質層の異常による皮膚の乾燥とバリア機能の低下ですから、プラセンタによる角質層の再生機能は極めて有効です。

加えて、プラセンタには神経のバランスを整え、異常興奮を抑えることから、かゆみを軽減するといった効果も期待できます。

実際に美容目的でプラセンタを利用したアトピー性皮膚炎の患者さんのアトピーが治ったという報告もあるようです。

とは言いつつ、プラセンタを飲めば明日から急にアトピーが治るというものではありません。あくまでプラセンタはサプリメントですので、徐々に体質が改善され、結果的にアトピーが軽減されていく、というものですね。じっくり腰をすえて摂取することが必要、というわけです。

美容、美肌、健康維持だけでなく、慢性的なアトピー性皮膚炎にお悩みの方はプラセンタを試してみてはいかがでしょうか。

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